『神トーク』星渉著

想いのすべては、言葉にしないと伝わらない。 言葉にしても伝わるとは限らない。伝わる伝え方を伝授する本。 職場や家で誰かに話しかけられたらとびきりの笑顔で振り向こう。この際に自分が腕を組んでいないか足を組んでいないかを確認する。 科学的に人の心…

『私という夢から覚めてわたしを生きる』中野真作著

変身とかの小説を読んでいるようなストーリーだった。けれどそれは、著者の実体験だった。 こうした重い体験を重ねてカウンセリングを仕事とされることになったようだ。 自分の内側と外側がひっくり返るってどんな体験なんだろうか。いつも周りには普通と思…

『私の古寺巡礼』白洲正子著講談社文芸文庫

近頃お寺参りが少し好きになりつつある。信仰を持たない事は、どこか後ろめたい気持ちがある。心強い先達がここにいる。 「古寺を訪ねる心」なんてまったくない持ち合わせていなかった。無心に手ぶらで相手が口を開いてくれるのを待つ。 日本の歴史や古典を…

『AIの壁』養老孟司著PHP新書

養老孟司の壁シリーズ最新作。『AIの壁』。 これからはAIだとなってしまうことを警戒。本当に必要なものは何か考える必要がある。 羽生さんとの対談。 これからはAIは、もう規制路線という羽生さんの見解。対して養老さんは、人間の身体感覚5感を鍛えよう。…

『日本のたくみ』白洲正子著

白洲次郎の妻白洲正子(1910-1998)の世界。 本物とは何か?この本で何か学べると思う。 藝術新潮に1年半連載した随筆。縁あって付き合った方たちで構成されている。 正子さんは伯爵樺山家に生まれた。お嫁に来たときついてきた人が家事を担当。 兵庫県の伊…

『これからの哲学入門 未来を捨てて生きよ』岸辺一郎著

『嫌われる勇気』の作者の新刊。 毎日自分で考えながら生きることを続けていくための助けになってくれる本。そしてそれが哲学。 人は誰も病気になり老いて死ぬ。ならば一番の幸福は生まれてこないことか? そんなことはない。 今日という日のためだけに生き…

『超雑談力』五百田達成著

現在Amazon Kindle Unlimitedで980円/月で読み放題 「雑談力を身につけると人に興味が持てるようになる。そしてごくたまに一生モノの友人やパートナーを得ることもある。最初は知らない人で、どうでも良い人で、興味が持てなく、仲が良くなろうと思わなかっ…

『ロンドンナショナルギャラリー展』国立国際美術館

予約で時間指定のチケット購入してロンドンナショナルギャラリー展大阪展に、本日行ってきました。61作品。 大好きなファンタン=ラトゥールさんの『薔薇の花籠』 が来ていたのが嬉しかった。 もちろんゴッホの『ひまわり』 クロードモネの『睡蓮の池』 レン…

『僕がウォール街で学んだ勝利の投資術』高橋ダン著2020

『僕がウォール街で学んだ勝利の投資術』 YouTubeも人気らしい。 みんな常に一獲千金を目指してるんだなあ。 しかし著者は見かけによらず地に足をつけた投資法を勧めている。株式、国債、コモディティ。 何より早く始めることを勧めている。若いときの失敗は…

『禅的持たない生き方』2018金嶽宗信著

現在AmazonKindleUnlimited980円/月読み放題 ものを持たないほうが幸せを感じられると意識し心の中にとどめておくことがものを減らす第一歩になる。 著者は、大徳寺派香林み院の住職。東京。 本来無一物 いらないものは潔く捨てる。 そもそもはじめから持た…

『人生は引き算で豊かになる』2017有馬頼底著

金閣寺銀閣寺の和尚が教える、人生は引き算で豊かになる。お坊さんは哲学者が多い。 ある意味、考えることを仕事にしている。 放下着 執着を離れた生き方の禅語。 しなやかな生き方の実践を。好事は人生の落とし穴。本当に素晴らしい功績を挙げても何事も無…

『元号戦記 近代日本改元の深層』野口武則著角川新書

足算も出来ないと自分にがっかりするのが西暦と元号です。 元号は一体誰が決めているのだろう。その疑問に答えてくれる本。 なんと言っても注目は、尼子昭彦さん。 2018年5月19日に亡くなっていた。 そして宇野家三代。 元号は政令で決める。 元号は皇位の継…

『老人はAI社会をどう生きるか』平松類著祥伝社新書

自動運転や身体補助など老人が、AIに依存する時代はすぐだと思う。期待も大きいけれどまだまだ普及するまで時間がかかるようだ。 老人が正しくAIと付き合うための完全ガイド。 正しく付き合えば老後が変わる。 現在のAIは目がついたと言われており、「カンブ…

『未来のカタチ新しい日本と日本人の選択』楡周平著

社会派エンターテインメント作家楡周平さんの本。 先日読んだ『2025年を制覇する破壊的企業』と比較すると冗長な気がする。 それは著者が作家であることによるのものだろう。物語を作る人なのだ。大企業、男性、高学歴の代表のような著者である。 少子化の大…

『やりたいことの見つけ方』八木仁平著

kindle limted 月額980円で読めます。 自分がやりたいを自分が見つけるのに本に頼らなければいけないのは、ちょっと辛い。 VUCA (変動性/不確実性/複雑性/曖昧性) 選択肢が多過ぎる(ジャムの法則) 判断基準はどうしたいか(どうすべきかでは無い) 論…

2020年11月8000歩達成。

2020年11月も歩きました。なんとか8000歩を達成することができました。 何冊か読んだ健康の本によると1万歩は歩き過ぎで8000歩が望ましいとあった。1万歩歩いていた人が足が痛くなった話を聞いた。 紅葉のお寺巡りの日(圓光寺、赤山禅院、曼殊院門跡、詩仙…

『2025年を制覇する破壊的企業』山本康正著SB新書

本屋で買ったら990円だった。何故? 2025年がどうなっているかの予測を物語風に。 世界最先端11社 ・Google 買収200社3兆円 ・Amazon 顧客ファースト ・Facebook 生活の全ての起点がフェイスブックで行われるサーバーアプリを目指す。 ・Apple 全てはiPhone…

『脳はすこぶる快楽主義』池谷裕二著朝日新聞出版

パテカトルの万能薬ってなに?(パテカトル=アステカの神) 多くの知によって見つけられた事実が面白すぎる。エビデンスの裏打ちされた事実のなんと面白きことかな。事実は小説より奇なり。 私的な科学感想文。週刊朝日に連載しているエッセイを本にしたもの…

『1日30分を続けなさい』古市幸雄著

現在Amazon prime readingで無料 「少しずつでも勉強を続けなさい」という本。 実践的な内容ではあるが、ちょっと古い。 今ならスマホだけ出てきそうな内容も多い。 この本の著者の時代から見て現在は格段に勉強のしやすい環境が整っていると言える。 自分へ…

『事実と本能』橘玲著集英社文庫

橘玲さんの本を読んで投資に足を突っ込んだ人は多いと思う。 たとえば 『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ 』(幻冬舎文庫) 「知識社会化、リベラル化、グローバル化」に翻弄されている。正しい地図を持つことが有利。 行動免疫…

『自分の頭で考える日本の論点』出口治明著幻冬舎新書

知の巨人、出口治明さんの本。 あらゆる本を読んでいるらしい。 出口さんにいつもあっと思うのは、同じ質問に対して同じ答えが返ってくる点。 それが縦(歴史)横(世界)算数(ファクト) で考えるということの答えなのかな。 コロナ禍も、終わりがやってき…

100分で名著『ディスタンクシオン』ブルデュー岸正彦

結論=私たちがいかに不自由であるかを知って自由になる。 ディスタンクシオンとは、区別の意味。 ブルデューは、階級社会への強い怒りが根底にある。 自分の行為がどのくらい、どうやって制限されているかを知れば私たちを社会構造の鎖から解き放ってくれる…

『勉強の価値』森博嗣著2020幻冬舎新書

自由な発想力が実に面白い、森博嗣さんの新刊。びっくりするところは少なかった、何冊か森博嗣さんの天邪鬼な本を読んだことがあるのでそういう驚きは少なく妥当な意見だと感じた。すっかり洗脳されているのかも知れない。 1日1食だというのは、何人か聞いた…

『世界は贈与でてきている』近内悠太著

資本主義の隙間を埋める倫理学という副題。 お金で買えないものの正体はわかっていない。人類の幸福な存在のために哲学は概念を作る。 贈与の原理と世界の成り立ちが書かれた本。 プレゼントとした手渡された瞬間にモノがモノで無くなる。人間関係の根底に贈…

『あなたの人生がつまらないと思うんならそれはあなたがつまらなくしているんだせ』ひすいこうたろう著

現在Amazon prime readingで無料 こんなにひらがなばかりで書かれると、ちょっと馬鹿にされたように感じる。著者に言わせればあなたが勝手にそう考えるだけでは無いの?ということになるのか。ちょっと悲しい。 「あなたがご機嫌で過ごすだけで世界平和に貢…

『未来に先回りする思考法』佐藤航陽著2015

現在Amazon prime readingで無料 著者佐藤航陽さんの2017年発行の『お金2.0』は面白かった。 『未来に先回りする思考法』は2015年の発行。 この時点で先が読めてたことにリスペクト。 「強者ではなく変化に対抗できた者だけが生き残る」ダーウィンの進化論そ…

『つくられた格差』エマニュエルサエズ/ガブリエルズックマン光文社

「不公平税制が産んだ所得の不平 富裕層はますます富み中間層や貧困層はよりまずしくなる。最高税率が高ければ格差は縮小し、経済も成長する。 アメリカの4つに分けた所得分布。 労働者50%(2.22億人)1.85万ドル203万円 中流40%(2億人) 7.5万ドル825万円 …

『頭がいい人の読書術』尾藤克之著

現在AmazonPrimeReadingで無料 本を読んでアウトプットしよう。それを続けると人生が変わる。でも、本は好きに読もう。 当たり前のようで当たり前でないところを見習いたい。「頭がいい人の」というのはちょっと引っかかる。誰もが頭が良くなるわけではない…

『まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく』ボブトビン著

現在AmazonPrimeReadingで無料 ポジティブ心理学そのもの。 でも気持ちいいくらいに明快で、なんの曇りもないところがこの本の良さ。迷いなく言い切ってくれる。 それは著者が、鬱病、かつそこから回復した経験者であることが大きいと思う。 人生で最も大切…

『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン著2020

「人間の脳はデジタル社会に適応していない。」というのが結論だ。 『一流の頭脳』で「運動するだけでストレスに強くなり記憶力や集中力がアッブする」といったスウェーデンの精神科医アンデシュハンセンの近著です。 スマホに接する時間は、圧倒的に増加し…