『20歳の自分に受けさせたい文章講座』古賀史健著
文章読本はたくさんある。でも今はこれだ。
前に読んだのは
久美沙織『新人賞の獲り方おしえます』
『もう一度だけ新人賞の獲り方おしえます』などなど
うろ覚えだけど最後の2冊の内容でこの本を読んで賞を貰ったのでお礼にビールが送られて来た。ああ本当にこの本の通りやれば賞を貰える人もいるんだと強く印象に残っている。
連続推理小説作家の書いたすごい内容の本があったが誰もできそうも無い内容でこりゃすごいと思っただけですっかり忘れてしまった。
「20歳の自分に受けさせたい文章講座』は、276ページの新書版で小さな本だと思うけれど、読むたびにどんどん内容が複雑になってくる。とっつきは軽い本を思わせておいて多くのことを詰め込んである。
頭の中のぐるぐるを言葉にしたい。
書く技術が身につけば物の見方が変わってくる。そして世界を見る目も変わってくる。
「その答えが書くことをやめて翻訳しなさい。」だった。
それって村上春樹さんが英文学の翻訳を続けていることと関係ある?彼はそうやって脳を耕し言葉を育てているのであろう。彼でさえ訓練しているのだ、単に英文学が好きなだけかもしれないけど。
文章を書くということは形のないものに形を与えること。
突然、出てきた次の三行。
①ワープロソフトの文字数と行数を固定して1ページあたりの文字数を覚える(縦書?)
②行数(行番号)を表示させるか、グリッド線(罫線)を表示させる
③何行で400字になるかを頭に入れておく。
これはとても親切な書く人へ向けての説明だ。
どこかにエディターについて書いているものはないかと探していたが、なんとこの本に書いてくれている。
彼がnoteで語るライターの教科書的な本はいつ発売されるのだろうか?
5月頃7割で来ていると書いていた。その後何故かそのお話は出てこない。