『自分の中に毒を持て』岡本太郎著
副題 あなたは常識人間を捨てられない。
(コメントです)
岡本一平、かの子夫妻の長男として生まれた時点で芸術の道に進むことは運命だけられていた。持って生まれた気質に加え、その環境もご両親の育て方はどう考えても一般常識など相手にしないことは想定内である。
お母さんの愛人も一緒に一つ屋根の下に暮らすってやはり凄いです。
さらに事実上の妻敏子さんは戸籍上では養女だ。本当に私は常識を捨てられない。
人間にとって成功とは自分の夢に向かって自分がどれだけ挑(いど)んだか、努力したかどうか。
夢を持つことから叶わない。流れの中で生きることだけで精一杯で本当にやりたいことをやる前から出来ないと決め付けている。
本当にいまやりたいことに全身全霊をぶつけて集中する事だ。
そんなことをしたら今の生活はどうなるのだ。周りの人たちはどうするのだ。
本当に生きるということは自分で自分を崖から突き落とし自分自身と闘ってうんめいをきりひらいていくことなのだ。
そういう意味では本当に生きてはいないのだ。
本当に生きるということはいつもじぶんは未熟なんだという前提のもと平気で生きることだ。
自分が未熟であることを受け入れられない。
未熟だと生きる資格は無いのだ思ってしまう。
精神的な行き詰まりは、人間全体の問題だ。
精神的に行き詰まっていると感じるのは人間の宿命ということか。ゴッホについてかかれていたが、ゴッホの残した作品は生きることにもがく人間の叫びなんだ。我々は虜になる。
自分自身にとって一番の障害であり敵なのは自分自身なんだ。そこから戦闘開始。
自分と闘うことでしか成長できない。生きていけないというならば覚悟を決めて向き合うしかないのだなあ。
人生全体が終わりの無い冒険である。
闘う前から一息入れたいと思うのは自分に甘い証拠だなあ。めげそうになる自分に喝をいれるための本だ。妥協という言葉はない。
生涯丸ごとかけて私たちに真に生きるとはということを示してくれた。ありがとうございます。しかし残念ながらそこまで飛び込む勇気はまだない。
僕が芸術と言うのは生きる事そのもの。
人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命を突き出し爆発する、この生き方こそ芸術なのだと言うことを強調したい。
に繋がる。これが命の本当の在り方ということだ。
死ぬのもよし生きるのもよし、その瞬間にベストを尽くす事だ。
まさにこれだ。今を生きることに尽きる。