『レオナルド・ダ・ヴィンチを探して』東京書籍
この世で最高の美男子と言われている。
そして同性愛者。
もともと左利ききで両手が使える。鏡にうつして読み取れる文字で書いた。
モナリザという世界一有名な絵を描いた世界一有名な画家レオナルド・ダ・ヴィンチ。
美しい少年だったようだ。歩く姿を美しくすることも考えていたらしい。
1452年イタリアトスカーナ地方フィレンツェ郊外のヴィンチ村セルピエロの長男として生まれる。庶子だったため家業を継げず、ヴェロッキオに弟子入りする。徒弟時代イタリアのウフィツィ美術館のヴェロッキオの『キリストの洗礼』の天使の頭部をレオナルドが描きあまりにみごとだったのでヴェロッキオは絵画を断念したと言われている。
知的探究心を優先して制作の仕事に熱心ではなかった。
完成された絵画作品は、本当に少ない。
ルネサンスの三大巨人ミケランジェロ、ラファエロ、レオナルドの中で特に際立って作品が少ない。
実践を伴わない机上の空論を持て遊ぶ天才だった。
その偉大な知力で自らの誤りにすぐ気づいてしまうためうまく仕上げられなかった。
晩年はフランスで国王フランソワ1世に仕えた。年金をもらい宮廷画家として彼自身は絵を描かず弟子を監督する立場にあった。
1519年67歳で世を去る。
この本は、多く人の共著。レオナルド本人の手紙も掲載。この文庫本にとても惹かれた。
『ルネサンス方万能人』と呼ばれるほど、音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学などで才能を発揮しているらしい。