『本の使い方』出口治明著 角川新書2014
1万冊を血肉にした方法
希代の読書家にして立命館アジア太平洋大学学長出口治明さんが著書です。
考える力を養うための本の使い方を伝授。
教育の最終目的は「自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を述べること」
読書量より何より精神のあり方が大切。
ココシャネルの「私のように年老いて教育を受けていない孤児院で育った無学な女でもまだ1日ひとつぐらい花の名前を新しく覚えることができる」
学ぶ方法は、人から学ぶ、本から学ぶ、旅から学ぶの3つ。
本のメリット
①何百年も読み継がれたもの(古典)はあたりはずれがない
②コストと時間がかからない
③場所を選ばす、どこでも情報が手に入る
④時間軸と空間軸が圧倒的に広くて深い
⑤実体験にも勝るイメージが得られる
人間が生きる意味は、世界経営計画のサブシステムを生きることである。自分の周囲の世界を変えたいと思うことは周囲の世界を思う存分経営したいという世界経営計画を誰もが持っているということ。
ほとんどの人間は、偶然に左右されて、川の流れに流されていく、それが人間の人生の自然な姿である。
「花には香りを本には毒を」毒のない本は面白くない。
考えるときは、
数字、ファクト、ロジックから考える。
考えるとは言語化すること。
この本は読み終えてから随分経つが、多くの本が紹介されていてこれを読むのは一筋縄ではいかない。中から何冊か読んだがハズレはない。