『戦略がすべて』瀧本哲史著2015
『2020年6月30日にまた会おう』
東大での講義で、8年後にみんなで答え合わせをしようと決めた期限がこの日だった。
その約束は叶わなかった。47歳の若さで亡くなってしまった。
瀧本哲史さん(1972-2019)
I ヒットコンテンツには「仕掛け」がある
II 労働市場でバカは「評価」されない
III「革新」なきプロジェクトは報われない
IV.情報に潜む「企み」を見抜け
V 人間の「価値」は教育で決まる
VI 政治は社会を動かす「ゲーム」だ
VII 「戦略」を持てない日本人のために
日本人の組織は意思決定のまずさを現場の頑張りでなんとか解決しょうとする。
戦術の失敗は戦略で補うことは可能だが戦略の失敗は戦術で補うことはできない。
楽勝で出来ることを徹底的にやる。
その人の強みは、練習しなくてもできてしまうこと、意識して行っていないのに周りから褒められる。そこを徹底的に鍛える。
戦略的思考を身につける。戦略は資源配分(何をして何をしないか)を決定する。
“必要なのは、他人から与えられたフィクションを楽しむだけの人生を歩むのではなく、自分自身が主人公となって世の中を動かしていく『脚本を描くこと』なのだ。”
(『君に友だちはいらない』より)
自分で考え自分で決めていく、ソロバンとロマンを持って社会を動かす。
戦略的なるものに嫌悪感を待つ人が多いと思うが、戦略的に社会を良くすることに力を注ぎたい。それには情報が必要だ。早く的確な情報にきちんと考える思考力があればどこへでもいける時代である。