『つくられた格差』エマニュエルサエズ/ガブリエルズックマン光文社

「不公平税制が産んだ所得の不平

富裕層はますます富み中間層や貧困層はよりまずしくなる。最高税率が高ければ格差は縮小し、経済も成長する。

アメリカの4つに分けた所得分布。

労働者50%(2.22億人)1.85万ドル203万円

中流40%(2億人)  7.5万ドル825万円

上位中流9%(2200万人)22万ドル2420万円

富裕層1%(240万人)150万ドル1.65億円

国民の半数は月収20万以下。

 

租税回避から富裕層の税率引き下げ。

1970年富裕層の税率は50%以上

2018年富裕層の税率は23%

1960年法人税の税率は52%

2017年法人税の税率は21%

 

1930年代には最高税率90%の課税であった。

現在アメリカ人の平均納税率は28%である。

 

莫大な資産への課税、多国籍企業からの徴税

キャピタルゲインへの課税

格差極端化を防ぐ21世紀の新たな税制が必要。

・税金を支払っていないことを「私は賢いから」と自慢するトランプ。

・フランスのアンシャンレジーム非課税特権身分(聖職者・貴族)への抵抗としての革命。