『事実と本能』橘玲著集英社文庫

橘玲さんの本を読んで投資に足を突っ込んだ人は多いと思う。

たとえば

『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ 』(幻冬舎文庫)

 

「知識社会化、リベラル化、グローバル化」に翻弄されている。正しい地図を持つことが有利。

行動免疫システムを持っている、他者を差別し排除することで感染症から身を守ってきた。

村八分なんていうのも人類本来が共同体の外部のものを差別するように進化した。コロナで他県ナンバー狩りが社会問題になったのは、人間の本性。

神経症傾向が強いと、不安を鎮めるためにどんなことでもする。トイレットペーパーの長い行列に、並んだりする。

「人間は利己的な遺伝子によって設計されている」同調圧力と自粛警察により、私権を踏みにじる。

中国やロシアのような独裁国家でなくてもリベラルな監視社会となる。

日本社会の本質は全ての人が責任をとらないというネガティブゲームをしている。

230万人の成人男性。戦場に送って無駄死にさせ、国土は焼け野原になって80万人の民間人が命を失い、食べるものすら無くなった。「上から目線の政治は忌避された。「やってる感」を出しつつお金をばら撒く1人10万円給付。

日本社会の本質は、パン(10万円)とサーカス(ワイドショー)だとわかった。

私たちが享受している豊かで自由な社会と、格差拡大はトレードオフ。人種や性別、出自に関わらず誰もが社会的に成功する可能性がある一方でいつ廃棄されるかわからない。

脳のプログラム(本能)が現代社会で直面する(事実)に適合していない。

今は男の魅力が、お金で数値化されている。

知識社会から脱落した若い男による犯行が際立って多い。知識社会は、言語運用能力や数字 論理的能力に秀でたものがアドバンテージを持つ社会。1%の高知脳の人々が世界の富の多くを所有するようになる。そのから脱落する者が増えるのは必然。

この残酷な世界でどうすれば自分や家族がもう少し豊かに幸福になれるか?

 

今後の橘玲さんの著書を楽しみしつつ、自分でも考えてみたい。