『ぜんぶ、すてれば』中野善壽著
今日がすべて。
今日ができることは今すぐやる。明日死ぬかもしれないから。
思いついた順になんでもすぐやれば後悔することはありません。
大きな何かを成し遂げようなんて思わなくていい。
自分の中に自然に生まれる「小さなレジスタンス」に目を向けて蓋をしないようにするだけでいい。「自分はそうは思わないんだけど」とふと感じた違和感を大事にしてほしい。
人の評価は気にしない。
準備万端の日は一生来ない。何も考えず思いきればいい。
やりたいことがなくてもいい。正直であれば道は開ける。
目の前の人に導かれるまま第一歩を踏み出す。
五年後なんて考えなくていい今日を楽しく夢中になれることに集中する。
世の中に安定はない。常に流れるのが自然の摂理。
人生は取るに足りないもの。宇宙の中の一瞬の瞬き。
捨てるセンスを磨く。好き嫌いを意識することから。
捨てる以前に持たなくていい。家も車も時計さえも。
所有は安定を産まない。ものを捨てれば自由になれる。
振り返らず見たことのない景色を求め続けたい。
持ち歩くのは小さな鞄ひとつでいい。
下着と靴下、iPad、家の鍵、眼鏡、携帯電話、小さな財布、薄い手帳。
人付き合い、慣れを捨てる。連絡を取り合うのは明るく未来を語れる10人ぐらい。
執着を捨てる。精神の自由を選ぶ。
花も人も対比で引き立つ。
本は捨てる。
服はいつでも捨てる。
過去の残像を捨てる。
大事なのはすでに起こったことではなく未来について考える時間をより多く取ること。
演出を捨てる。どこで感動するかは自分で決める。
実物を捨てる。極上の遊びは頭の中にある。
スマホを捨てる。自分を失くしたくないから。
文化とは一輪の花。最高の贅沢として捨てる。
迷いなくやると決める。朝令朝改。
思いついたことは声に出す。気合をそのまま伝えたいから。
やめることを躊躇しない。
世の中に捨てたものじゃない。楽観主義でやり直せばいい。
未経験でいい。自由な発想でとにかくやる。
納得できないことは鵜呑みにいない。
自力にこだわらない。他力を借りればなんとかなる。
気になった人もにはすぐ会いに行く。
人に頼むなら信じて任せる。
新しいことにチャレンジする。ダメだったらしょうがない。
毎朝欠かさず自分に誓いを立てる。
人生の楽しみは変わる。年代なりの楽しみを味わう。
人生はゴールテープの連続。死ぬ十秒前に楽しかったと思いたい。
すべての行いは因果応報。責任と覚悟と希望を持つ。
やりたい仕事ができないならそこにいる意味がない。
場所にこだわらない。どこに行ってもやることは同じ。
お金の使いみちは自分の心が決める。
形あるものは残さない。形ないものをどれだけ残せるか。
今いる場所を捨てる。いつでもゼロから始める。
死ぬまで働きたい。自分を保つために。
これからの時代に望むこと。信頼の文化圏が栄える未来へ。
個人の可能性を信じられる時代、それに技術が追いつこうとしている。
国境に縛られず文化でゆるやかに結びつく世界の灯火になりたい。
人生とは楽しいものです。お金をどのような思いを込めて使うか。
全てに感謝しこれからもじんせいを楽しみ、一瞬一瞬に夢中になりながら過ごしてまいりたい。
かっこいいなあ。こうありたい。しかしずいぶん遠い。