『明日をひらく言葉』やなせたかし著

 

アンパンマンや、手のひらを太陽になどたくさんの作品で私たちを楽しませてくれるやなせたかしさんですが、子供向けかなと思っていた。

先日安野光雅さんの『絵の教室』を読んで深いところを学べたと思えたので、やなせたかしさんの本も読んでみた。

 

ぼくらはみんなそれぞれ違う思い出を持っている。そしてなるべくよい思い出を作りたいと思って人生を生きる。

 

劣等感は全くくだらない感情です。こんなもの捨てるに越したことはない。

 

みる前に跳べ

と言うのが僕の主義だ。

 

人生は椅子取りゲーム。満員電車に乗り込みあきらめて途中下車せず立ち続けていたらある時目の前の席が空いた。

 

何事も足元から一歩一歩と進むうちに必ずいい結果に向かっていくのです。

 

運は自分で拓くもの運は自分が呼び込むものつまり運は天が定めたものではなく自力で動かすものなのです。

 

お金持ちになれる正しい原則は良心的な面白い仕事をすることです。

 

人間が一番うれしいことはなんだろう。

長い間僕は考えてきた。そして結局人がうれしいのは人を喜ばせることだということが解りました。実に単純なことです。ひとはひとを喜ばせることが一番うれしい。

 

いつでもほんとうのことを書かなくてはいけないのです。そのほんとう

のことというのは眼に見えたそのままではなく真実よりなお真実というものです。それが精神的な部分に命中したときに私たちは感動するのです。

 

海に一滴の淡水を注ぐようなことでも百人いれば百滴になる。

 

その日その日を大事に一歩一歩積みあげていく。その平凡なことを何十年も続け些細やことを積み重ねるならば、いつの日か平凡は非凡な結果にかわるのです。

 

人生の後半を生き生きと過ごす秘訣は何でもいいから熱中できるものを持つこと。

たとえ十種の病気持ちでも運は天に任せてできる限りおしゃれもしてこの人生を楽しみたい。

 

言葉に力があると思う。

それが詩人ということなのだ。