西部邁著『保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱』

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2018年1月21日自裁死ということで多摩川で亡くなった。自分のことは自分で片付けたい。

そしてこの本は遺書ということだ。

自分が生きていることで周りに貢献出来なければ生きている意味がないと言うことらしい。

情報革命の下では人間性は死んだということか。毎日耕してきた脳の畑の収穫物は、コンピュータのしもべとなった人々には相容れない。我らがもうすっかり浸かってしまっている情報社会で自らの発露は一体どこにあるのだろうか。

人としてなにがしかの影響を次世代に継承させられないとしたら、生きている事は何ほどの意味を持つというのか、ということなのだろう。

多くの著書に本気とは何かを教えられたここ何十年の日々に感謝したい。

ご冥福をお祈りします。