『清華大生がみた最先端社会中国のリアル』夏目英男著
著者は、古き中国へ2007年に両親の仕事ために移住した。清華大学へ入学する。
2008年の北京オリンピックを起爆剤に中国は経済成長と国際社会への歩みをスタートした。
その後、財布を必要としない最先端のテクノロジーの国となった。
中国は現状を打破できるのは教育という考え方。
今後中国の表舞台に立つ「80後」「90後」といった中国の若者たちのリアルが紹介されている。1980年代に生まれた世代(バーリンボウ)1990年代に生まれた世代(ジウリンボウ)。
80後は波乱万丈。1977年中国版センター試験「高考」再開、1982年一人っ子政策。
90後はオープンなマインドセットで歴史や伝統にとらわれずしっかり自分の考えをもって行動をしている若者が多い。
ハイグイ(海亀)と言われる海外帰国組が中国をリードしている。
中国の新時代を背負う若者で今まで日本人が思い描く中国人をは全く違い挑戦意欲が高く気骨精神あふれる人々である。
北京オリンピックの成功が清代に阿片でやせ細った中国人におイメージを完全に覆した。
清華大学のモットー
自らを向上させることを怠らず人徳を高く保ち物事を成し遂げる。
祖国のために50年、健康を保ち仕事をする。
現代日本の若者に欠けている志や中国人としての誇りを持っている。
アリババのジャック・マー氏は、人より努力せず時間をかけずに成功するのは不可能といった。
デジタル革命により劇的変化を最先端でリードするアリババとテンセントの進化について書かれている。
チャイナユースの価値観。
少年中国説
若者が賢ければ国も賢く、若者が裕福であれば国も裕福、若者が強ければ国も強く、若者が自立すれば国も自立し、若者が自由であれば国も自由、若者が進歩すれば国も進歩する。
現在の中国について、公平な情報が少ない気がする。
この本を読むと圧倒的に、若者の勉強不足かなと思うけれども、ニホンの若者のこともあまり知らない。残念だ。