2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『脳はすこぶる快楽主義』池谷裕二著朝日新聞出版

パテカトルの万能薬ってなに?(パテカトル=アステカの神) 多くの知によって見つけられた事実が面白すぎる。エビデンスの裏打ちされた事実のなんと面白きことかな。事実は小説より奇なり。 私的な科学感想文。週刊朝日に連載しているエッセイを本にしたもの…

『1日30分を続けなさい』古市幸雄著

現在Amazon prime readingで無料 「少しずつでも勉強を続けなさい」という本。 実践的な内容ではあるが、ちょっと古い。 今ならスマホだけ出てきそうな内容も多い。 この本の著者の時代から見て現在は格段に勉強のしやすい環境が整っていると言える。 自分へ…

『事実と本能』橘玲著集英社文庫

橘玲さんの本を読んで投資に足を突っ込んだ人は多いと思う。 たとえば 『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ 』(幻冬舎文庫) 「知識社会化、リベラル化、グローバル化」に翻弄されている。正しい地図を持つことが有利。 行動免疫…

『自分の頭で考える日本の論点』出口治明著幻冬舎新書

知の巨人、出口治明さんの本。 あらゆる本を読んでいるらしい。 出口さんにいつもあっと思うのは、同じ質問に対して同じ答えが返ってくる点。 それが縦(歴史)横(世界)算数(ファクト) で考えるということの答えなのかな。 コロナ禍も、終わりがやってき…

100分で名著『ディスタンクシオン』ブルデュー岸正彦

結論=私たちがいかに不自由であるかを知って自由になる。 ディスタンクシオンとは、区別の意味。 ブルデューは、階級社会への強い怒りが根底にある。 自分の行為がどのくらい、どうやって制限されているかを知れば私たちを社会構造の鎖から解き放ってくれる…

『勉強の価値』森博嗣著2020幻冬舎新書

自由な発想力が実に面白い、森博嗣さんの新刊。びっくりするところは少なかった、何冊か森博嗣さんの天邪鬼な本を読んだことがあるのでそういう驚きは少なく妥当な意見だと感じた。すっかり洗脳されているのかも知れない。 1日1食だというのは、何人か聞いた…

『世界は贈与でてきている』近内悠太著

資本主義の隙間を埋める倫理学という副題。 お金で買えないものの正体はわかっていない。人類の幸福な存在のために哲学は概念を作る。 贈与の原理と世界の成り立ちが書かれた本。 プレゼントとした手渡された瞬間にモノがモノで無くなる。人間関係の根底に贈…

『あなたの人生がつまらないと思うんならそれはあなたがつまらなくしているんだせ』ひすいこうたろう著

現在Amazon prime readingで無料 こんなにひらがなばかりで書かれると、ちょっと馬鹿にされたように感じる。著者に言わせればあなたが勝手にそう考えるだけでは無いの?ということになるのか。ちょっと悲しい。 「あなたがご機嫌で過ごすだけで世界平和に貢…

『未来に先回りする思考法』佐藤航陽著2015

現在Amazon prime readingで無料 著者佐藤航陽さんの2017年発行の『お金2.0』は面白かった。 『未来に先回りする思考法』は2015年の発行。 この時点で先が読めてたことにリスペクト。 「強者ではなく変化に対抗できた者だけが生き残る」ダーウィンの進化論そ…

『つくられた格差』エマニュエルサエズ/ガブリエルズックマン光文社

「不公平税制が産んだ所得の不平 富裕層はますます富み中間層や貧困層はよりまずしくなる。最高税率が高ければ格差は縮小し、経済も成長する。 アメリカの4つに分けた所得分布。 労働者50%(2.22億人)1.85万ドル203万円 中流40%(2億人) 7.5万ドル825万円 …

『頭がいい人の読書術』尾藤克之著

現在AmazonPrimeReadingで無料 本を読んでアウトプットしよう。それを続けると人生が変わる。でも、本は好きに読もう。 当たり前のようで当たり前でないところを見習いたい。「頭がいい人の」というのはちょっと引っかかる。誰もが頭が良くなるわけではない…

『まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく』ボブトビン著

現在AmazonPrimeReadingで無料 ポジティブ心理学そのもの。 でも気持ちいいくらいに明快で、なんの曇りもないところがこの本の良さ。迷いなく言い切ってくれる。 それは著者が、鬱病、かつそこから回復した経験者であることが大きいと思う。 人生で最も大切…

『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン著2020

「人間の脳はデジタル社会に適応していない。」というのが結論だ。 『一流の頭脳』で「運動するだけでストレスに強くなり記憶力や集中力がアッブする」といったスウェーデンの精神科医アンデシュハンセンの近著です。 スマホに接する時間は、圧倒的に増加し…

『ロジカルな話し方超入門』別所栄吾著

現在Amazon prime readingで無料 話がうまく通じていないことがよくある。 ちゃんと話しているつもりでも違った内容で伝わるのはなんでかなあと思っていた。 この本を読んでなるほど、ロジカルな話し方をしていなかった。 主張と、事実と理由づけが必要なの…

『夫のトリセツ』黒川伊保子著2019

「腹立たしくても、この人も生きる」と決めた人に贈る書。トリセツというアプローチもあると救いになるかも。 少し読み進むとなんか違和感。翻訳本を読んでいる感覚になる。話の流れが、日本人ぽくない。 調べてみても栃木出身で奈良女子大から富士通って日…

金閣寺『ひらがな日本美術史2』橋本治著

橋本治著の『ひらがな日本美術史』その32は金閣寺。 金閣寺って金ピカ過ぎてちょっと引くところがある。お金ありますと書いているようだ。 臨済宗相国寺の塔頭「鹿苑寺 (金閣寺)」 鎌倉時代の藤原氏系の西園寺家の別荘と寺を 室町三代将軍足利義満が手に入れ…

雪舟『ひらがな日本美術史2』橋本治著

雪舟といえば、涙でネズミの絵を描いて許されたという作り話が有名。(等楊は本名) 岡山に生まれ、京都相国寺で修行。34歳で山口へ、48歳で明へ。86歳とは長命。 60代半ば以降に国宝の6点は描かれている。 ひらがな日本美術史2の中のその35とその36。 雪舟…

『操られる民主主義』ジェイミーバートレット著2020草思社文庫

『操られる民主主義』テクノロジーと民主主義との関係を語る。テクノロジーの問題の本質がまとまって書かれた本を読むのは、はじめてだ。 現実に所得格差は驚くほど広がり、世界の最富裕層2153人は最貧困層46億人よりも多くの富を持つ世界になっている。Face…

俵屋宗達『ひらがな日本美術史4』橋本治著

俵屋宗達は、日本最高の画家であり、その素性はわからない。 だからこそ作家原田マハさんは『風神雷神』を書いた。なんと宗達は狩野永徳と一緒に洛中洛外図を描き天正少年使節団とともにローマへ行きカラバッジョと出会うというなんでもありな魅力的な本であ…

桂離宮『ひらがな日本美術史4』橋本治著

『ひらがな日本美術史4』の中から 桂離宮について(その69) 事前申し込みが必要で、しかも今は受け付ける人数も少なくかなりの難関となっている。 しかしこの本は、いきあたりばったりの章立てですね。流石橋本治さん。 桂離宮は、1933年に来日したドイツ人建…

『新しい料理の教科書』樋口直哉著2019

ほんの少しの知識で、毎日の料理がおいしくいただけるなら、本は役立つと思う。 いろんなアドバイスがあって、それが全く逆のことを言ってることが多い。そしてなかなか覚えたことは変えるのは難しい。 あえてそこに手を入れるならそれなりにエビデンスがほ…

尾形光琳 『ひらがな日本美術史4』橋本治著2002

ライターで、永青文庫副館長の橋本麻里さんの森の図書館のテレビを見て、ひらがな日本美術史に俄然興味が湧いてしまった。今回は、図書館で借りたが、手元に置いておきたい本である。橋本治さんの饒舌すぎる文章にいささか食傷気味で、今までこの本の存在を…

『書くことについて』野口悠紀雄著2020KADOKAWA

野口悠紀雄さん、御年80歳。衰えを知らない知性なのだ。 書くことは、自分の意見を伝えること。 書くテーマを見いだすことが8割。 学ぶための最強の方法は、本を書くこと。 書くべき内容をどのように見いだしどのように構成していくかの方法の具体的アドバイ…

『最高の体調』鈴木祐著

現在Amazon Prime Readingで無料 なんと言っても健康が大切ですね。なにかするために身体が資本ということです。体調が良くてもそれだけでは意味はないです。そこで価値を設定する。価値は、終わりが無い。目標は、達成すべきゴールだ。達成されれば終わる。…

『世界最高の話し方』

あっという間に絆が生まれるスモールトーク。 誰ともすぐに仲良くなる人がいます。とでも羨ましいです。雑談が上手い。 コミュニケーションのファーストルールは 自分フォーカスから相手フォーカスへとベクトルを切り替える。 相手にマイクを渡し話をさせ聞…

『DIE WITH ZERO』ビルパーキンス著2020

死ぬ時に生涯で一番お金を持っていると言われて久しい。 いつ死ぬかが予測出来ないので、なかなか死ぬ時に財産をゼロにすることは難しい。 思っている以上に早めに取り崩し始めないと、結局うまくお金を使ったとはいえない。 特にフィナンシャルプランナーの…

『習慣が10割』吉井雅之著2018

現在kindleのprime reading で無料 人間は習慣でできている。そうなら、しっかり習慣を作ることに全力を尽くすのみだ。 しかしついに10割とは凄い。 ・出来る出来ないは、習慣の積み重ねによって差が生まれる ・脳への刷り込みが無意識の行動に現れる ・刷り…

『自分を操る超集中力』Daigo著

現在kindleのprime readingで無料 読めば出来るようになると錯覚してしまうところが怖い。そんなに多くのことはできない。 何に一つでもやってみることにしよう。 まずは姿勢の改善だ。これだけ身につけられるだけでも凄い。山田五十鈴山は50歳から常に背筋…

『日本史サイエンス』播田安弘著2020ブルーバックス

蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る 技術の進歩か、考古学や歴史学の分野にも及び、従来の歴史が大きく書き換えられる可能性が高まっているという。 以前はどうも歴史が苦手だったけれど、サイエンスが加わると俄然面白くなってきた。 船の製造現場…

2020年10月8000歩達成

2020年10月も8000歩の目標を達成することができました。 正確にいうと1日は未達だったのだけれど、満足のいく成果だったと思います。 先月体年齢が10歳若返っていて驚いた、次の月も若返っていたら凄いなあと思っていたが、そんなことはなく9月末の体年齢の…