『人類5000年史I紀元前の世界』出口治明著
世界史と日本史が繋がれば世界の見方が変わるだろと期待して読み始めたのは浅はかだった。
はじまりから驚かされる。
全ての生物は40億年前同一の祖先ルカ(LUCA)からはじまった。
これは本当の話だろうか。何か他の本を読んで確認してみたい気がしたが、とても納得できるまで読み込む自信はない。出口さんを信じよう。
地球の生命の歴史は残すところあと10億年。
太陽が膨張して地球の水が全て蒸発する。
これも本当のことなのだろうか。行先まで決められてしまった。確認出来ないずっと先だけれども。
世界はひとつではなくあちこちで様々なことが起こりそれが今に繋がっている。
世界の文明がシュメールやエジプトから始まったことは間違いはなく、
例えば今の生活の中でシュメールで決めた1年を12ヶ月、1週間を7日をしっかり守っている。
お釈迦様の記述は、明快である。
ゴータマシッダッダ(BC563ー483頃)
出家して悟りを啓いて仏陀(悟った者)となり人間の苦悩(生老病死)の解決の道を智慧に求める仏教を創始する。仏陀は八道(八正道)を実践し、欲望(煩悩)を捨て去ることによって霊魂の開放(解脱)すなわち涅槃(寂滅)の境地に達することが出来る。
ここだけは覚えておこう。お釈迦様も少しは知っておきたい。
簡単に単純に物事を捕らえようとしても駄目である。ゆっくり少しずつ解っていくしか無いのかと少し自分にがっかり。
今まで学んだ日本史も世界史もほんの一部でそれぞれが不確かなもので構築されている。それを楽しいと思えるかどうか歴史好きになるのかを分かれ道なのだ。
世界が一つに繋がるのはとても大変なのだとわかる小さいけれど中身のいっぱい詰まった一冊です。