『人類5000年史Ⅱ』出口治明著

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紀元元年からAC1000年までの世界を網羅している。

知らないことばかりである。

これだけの内容に物申すには、膨大なな知識が必要であるけれど、わからないなりにもちょっど言い切り過ぎかと思える記述もあると思う。歴史は作ったものなのでいくつかのエビデンスが出てくればすっかりひっくり返って新しい歴史もありだと、ただ覚えるだけの歴史から脱却できそうな気がする。


エスが生まれたのがBC4年である理由。

暦の正確な知識が乏しかったためである。

ユダヤ教徒パウロの改案によりキリスト教世界宗教へと歩むことになった。その歴史は、後から作られたもので出来上がっている。歴史とはそういうものなのだとわかる。


ヒンドゥー教ヴィシュヌ神から観音菩薩が生まれた。仏教の誕生したインドはヴィシュヌ神シヴァ神に絶対帰依すれば救われるというわかりやすいヒンドゥー教一色になった。大衆に受け入れてもらうにはわかりやすさが大切ということなのだ。

倭の支配層は朝鮮半島を経由して北方から日本列島にやってきた。天皇家三種の神器はスキタイ(黒海北部南ロシア草原)にその起源を持ち、天孫降臨の神話は北方遊牧民にある。東のカリフォルニアと言える気候の素晴らしい地に他民族国家日本が誕生したのは持統天皇藤原不比等によるものだ。平城京は渡来人6〜7割の国際都市であった。則天武后に倣っていたようだ。


Y染色体ハプロタイプ頻度による日本人中国人韓国人の遺伝子分布から世界の至るところから様々な人々がやっていて他民族国家が出来上がった。


これだけDNAが解明されてあるのだからもう少しわかりやすい日本の成り立ちのお話が共有出来るといいなあと思う。

Y染色体ハプロタイブといってもほとんどの人は「はあ」という反応だろうと思う。

しかし面白い。