『ご冗談でしょう、ファインマンさん』ファインマン著2000年岩波現代文庫
成毛眞さんの書評で知ったこの本、
世の中にはなんでもできる人がいるのだ。
ファインマン(1918-1988)は、
まず3回結婚していて、1965年にノーベル物理学賞を貰っている。電子と電磁場の量子力学への寄与に対して。
物理学そのものだけに関心があり、誰かの考えがお粗末だったらお粗末と言い良さそうなら良さそうというだけ。楽しい生涯が送れる。
ラジオの修理から始まった。第2次世界大戦中ロスアラモスで原子爆弾を作った。鍵を開けるのを趣味とし、たいていは開けられる。
面白く遊べるかどうかが決め手で、たくさんの悪気のないいたずらをした。
徴兵検査で精神科の検査結果で健康上兵役延期になっている。
ブラジルに行き、物理学を教え、サンババンドで行進もした。
古典を開くほど絵に熱中した。ドラムもたたいた。
人間の一生は1回きりしかなくその間様々な間違いをしでかすが、おかげでいてはいけないことも学ぶのだ。だが、やっとそれを学んだ頃にはもう人生は終わりなのかもしれない。
とらわれない発想をすることの大切さを書いてくれたのだと思う。
そして人がどう思おうと構わない。
出口治明さんの言葉、
「誰も行ったことのない場所へ行けそして誰もやらなかったことをやれ」
そのままの人生だ。