『ずるい考え方』木村尚義著2011
『ずるい考え方』という本の題名がちょっと嫌な気分にさせる。実は「ラテラルシンキング」の本である。
○常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方
○最短ルートで問題を解決する考え方
○お金や時間をかけず目的を達成してしまう考え方
・疑う力
あらゆることを疑ってみる。「なぜ」「本当」
・抽象化する力
例えば、NASAは宇宙空間でボールペンが使えないとき莫大な費用をかけて宇宙空間でも使えるボールペンを開発、ソ連は鉛筆を使っていた。
偶然を偶然として無視しない力
常に驚き感動することで磨かれていく。
例えばロッテが酸化防止技術の研究開発中鉄粉が発熱、そこからホカロン(カイロ)が生まれた。
最小の力で最大の効果を出す
十二支で、牛は、早く出発し一番乗りのはずが牛の背に乗っていたネズミが一番乗りだった。
他者の力を借りる
作業を組み合わせる
楽する権利を手に入れる
弱者が生き抜くための3つの方法
コバンザメ型
寄生虫型
ヤドカリ・イソギンチャク型
マイナスをプラスに変える
小林一三さんは、お客様が少ない、空いている辺鄙な地域を環境が良いと売り出した。
また夕張は、財政破綻を逆手に取って「教訓を生かすツアー」を実施し、大反響。
言葉の言い換えによるポジティブシンキング
安っぽい→庶民的
古くさい→歴史のある
融通が利かない→絶対ブレない
自由な発想で考えることの面白さが書きたかったとあとがきにある。
自由な発想で色々考えて見るのは面白い。
発想の転換というのはやさしいが、実際にそれを使える形にするまではなかなか大変だ。