『60歳からを楽しむ フランス人は「老い」を愛す』賀来弓月著2018
人生を美しものにしよう。
「La vie est belle」
薔薇色の人生、自分生き方は自分で決める。
ボランティア礼賛の本なら、ちょっと辟易です。ご多分に漏れず著者は元大使。無尽蔵な日本の経費で暮らしてきた方だろうと想像がつく。
そしてカトリック女子修道会の老人ホームでボランティア。(何故そこなの?)そして癌告知。
以前なら手に取らなかった本だが、この頃は、環境は違ってもその人なりの考えでみんな懸命に生きており、参考になることは是非学びたいと思うようになった。自分なりに消化して取り入れることが出来るところは取り入れよう思う。
高齢になると「意味の危機」が訪れる。私が生きていてどんな意味があるのだろうか。
日本人には、人生を思う存分楽しむと言う意識がやや希薄。
老後の準備が大切。
①貯蓄 日曜大工で快適な住居に改修する
②健康 現役時代から心身を鍛える
③趣味健康
④家族・友人(職場以外の友人を持つ)
友人は人生を生きていくときの重要な人間的資産。
⑤感受性
あたりまえの小さなことの中に生きる喜びを見出せる感受性。
自分の孤独感を率直に認めて他人にそれを伝えてこころのささえを求める勇気が必要。
ちょっとした機械を捉えて人と話すことで孤独感が和らぐ。
○おしゃれする
①年齢相応のやや保守的服装
②季節にあった素材を選ぶ
③全体の統一感
④帽子を上手く使う
⑤靴を磨く
⑥清潔感を意識する
⑦背筋を伸ばす
○食事
①総量
②味
③食べやすさ
④栄養
⑤水分 1日1.5リットル
美しい生活とは、規則正しい生活のこと。
高齢者は自分より更に寂しい高齢者をサポート出来る。
夫婦関係を豊かにすることが定年後の人生の幸せをもたらす。
なぜインドのムンバイでの活動なのか?
身の回りに自分を必要とするものたちがいる、例えばそれは妻だったりお隣だったり親戚だったりあるいは全く見ず知らずの人だったり。
この著者の物語はインドムンバイの老人ホームというシチュエーションが必要だったのだろう。さて、わたしにはどんな物語が必要なのだろうか?どんな彩りにしたいのか?
ワクワクしながら今日も楽しく生きたいものだと強く思う。