『Taoの教え あるがままに生きる』安冨歩著2017

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老子は、孔子のように実在の人物を指すわけではない。しかし、孔子のようにニ千数百年前から読まれてきた。人々の生活の中で実践的な意味を持って読み継がれてきた。

世界のいかなるものも、生まれ、変化し、滅んでいくという動的な世界観、この中で掴んだ知見なのだ。

そして抽象的で、いかにも散文的である。

自分の好きなところだけ取り入れるのが良さそうだ。存在が道だとするとそれは時間の流れのような気がする。

 

老子(タオ)は驚くべき書物である

老子という特定の人物ではなく、仮に老子とよんでいる

ものごとは常に変化する

あなた自身もそうだ

あなたは危うさを生きる力が与えられている

この世界には優劣も善悪もない。あなた自身が作り出しているに過ぎない

良く生きるのは感性を豊かにすれば良い。自からの内なる声に従え

ただただ生きれば良い

身体と精神を調和、魂と魄

わかったつもりにならない

有と無は互いに支え合って用をなす。

我が身を大切にすることが全ての始まり

世界をありのままに見る

自分の本質から離れない

聖人は極端なことを避ける

自らに勝つものは他人に勝つものより強い

柔らかく弱いものが強いものに勝つ

道に従えば万物はありのままの姿を実現する

足るを知れ

不変の真理を身にまとう

大道をいく

飾らなければ人は従う

小手先でひねくりまわすな

人はそれぞれの道に従う

容易なことに難しいのもとして対応する

執着しなければ失わない

大物は空気を読まない

嫌々ながら戦うものが勝つ

天道は常に善人とともにある

 

これ一冊で老子がわかるとは言えないけれどとっかかりには楽しい本であった。