『AIの壁』養老孟司著PHP新書
養老孟司の壁シリーズ最新作。『AIの壁』。
これからはAIだとなってしまうことを警戒。本当に必要なものは何か考える必要がある。
羽生さんとの対談。
これからはAIは、もう規制路線という羽生さんの見解。対して養老さんは、人間の身体感覚5感を鍛えよう。どちらも天才過ぎるのではなしが噛み合っていない。
井上智洋さんとの対談
驚いたのは日本のGDPが内需85%輸出依存度15%。石油だけはなんとかしないといけない。
エネルギー需要が一番の問題。物質的基盤はまず確保されている。東京直下型地震が心配。
(いつもファイナンシャルプランナーは、財布の紐締めることばかり要請しているがこれ間違ってる。内需の拡大を促すようにするほうがいいと思う。余裕のある人はガンガン使ったほうがいいんだ)
養老さんもサピエンス異変で腰が痛い。座ってばかりの生活は、サピエンスにはあっていない。
理性はコンピューター志向。
我々の社会を全部わかってくれてそれ以上の能力を持っている人に僕らは全部預ける。
岡本裕一朗さんとの対談
哲学は前提を作る仕事。
人間はなまけられなくなった。
作る段階から先を見越して常に目的に立ち返る必要がある。
新井紀子さんとの対談
男性社会はもともとバーチャルな脳化社会。
わからないことを面白がる。
ここでも生の五感、感覚を使ってほしいと言っている。これが養老さんの遺言。
ワシャ知らん。養老さんはそんな感じ。
素晴らしい知性で、社会が変な方向に進まないように見守ってほしいというのは勝手なお願いなのだろうか?