『勉強の価値』森博嗣著2020幻冬舎新書

自由な発想力が実に面白い、森博嗣さんの新刊。びっくりするところは少なかった、何冊か森博嗣さんの天邪鬼な本を読んだことがあるのでそういう驚きは少なく妥当な意見だと感じた。すっかり洗脳されているのかも知れない。

1日1食だというのは、何人か聞いたことがあるが森博嗣さんもそうなんだと。食べなければ食べないで生きていける。勉強を続けていると食べることを忘れるのは本当かもしれない。

映像で見えているものをいろんな角度から言葉にして説明してくれている感じ。ある意味脈絡がないとも言える。

 

結論は、何でも良いから勉強してみなさい。

教育とは大人が楽しく勉強したところを子供達に見せつけること。

勉強は大人のもの。

生きる人間の価値を高めるために勉強する。

老人にも夢が必要。

これより楽しいものは、この世にないと感じられるほどワクワクし、興奮し生きていることの価値を実感できる時間になる。

そして、満足のいく幸せな人生に結びつく。

自分はこれがしたいというのが本当の勉強の始まり。

子供が学校で習っているのは大人になってから本当に楽しい勉強ができるための基礎体力をつけているようなものだ。

人間は普通に生きているだけで他者の役に立っている。法律を守り争いを避けて各自が好きなように生活することも社会貢献、金を稼いで税金を納めること、消費することも社会貢献。

勉強は自分よりのもので自分の役に立つことをする。

集団教育はデメリットも大きい。競走に勝ち他者と比較し褒めてもらえる自分を作る。

自分なりの回路が頭の中に出来上がる行為が勉強。自分の勉強を発見する。

勉強は人の能力を高める全ての行為。

自分の勉強の発見は、義務教育において一番大切な目標。

知りたいが先にあって勉強する。

自分の好きなことを見つけて自分の好きだったことを深く学ぶことが勉強の本質。己を知る。

テーマを決めるという行為も勉強。版の本質は、創造的な活動にある。学びたかったら自分を先生にする。自分なりの考えを持つ能力こそ人間の価値。勉強とは、自分の価値を高めるための行為。教養こそがその人の人生を豊かにする。

未知なものを解決する能力は、人間の発想力。創作は新しいものを作り出す行為。

老人におすすめの勉強は個人研究。

研究者の本当の目的は、自分の好奇心を満足させること。楽しいから勉強するのだ。

親が何かの夢を叶えるため一所懸命勉強している姿を見せることが子供に対しての一番の教育になる。

自分が何を知らないのかを知ることが勉強、自分が知らないことを自覚するだけでほとんど知ったも同然。

人間には個人差がある。自分は自分の満足のために生きる。その上で社会に貢献できれば幸せ。

国や企業を超えた少数によって形成される。身近な人間関係に縛られるのは古い。

自分を見つめ直す、自分の小ささを知ることで人は謙虚になれる。

勉強は、生きる人間の価値を高めるもの。

 

是非とも価値を高めたい。つまり何でも良いから勉強してみなさいということだ。